日本原子力研究開発機構が高速増殖原型炉もんじゅの廃炉行程に関して2018年7月から約5ヶ月かけて燃料を取り出し作業を進める方針であることがわかりました[1]
経緯のまとめ
高速増殖炉もんじゅの廃炉交付金(30年間で合わせて60億円)に福井県、敦賀市に上乗せで調整
高速増殖炉もんじゅ廃炉計画が遅れ
もんじゅ原子炉容器から液体ナトリウムの抜き取りが想定されていない設計であることが明らかに
日本原子力研究開発機構が毎日新聞報道を否定し、もんじゅからのナトリウム抜き取り可能と表明
もんじゅ廃炉に向けて地元と廃炉協定
もんじゅの廃炉計画を原子力規制委員会に申請
2018年7月からもんじゅの燃料取り出し作業開始予定
原子力規制委員会がもんじゅ廃炉計画を認可
用語説明
ウラン
ウランとは、原子番号92の元素。
ウラン - Wikipedia
天然に存在するウランは原子力発電に使用出来るウラン235と使用出来ない(俗に言う「燃えない」)ウラン238があります。しかし、ウラン235は非常に僅かしな採掘出来ないため、核燃料に成型する過程で「濃縮」する必要があります。
プルトニウム
プルトニウム は、原子番号94の元素。
プルトニウム - Wikipedia
放射性元素で発がん性を持ち、半減期はプルトニウム239の場合約2万4000年で自然界にはほとんど存在しない。
原子力発電の燃料として活用出来る一方で、核兵器の原料にもなるため国際ルールで保管は厳しく管理されている。
動力炉・核燃料開発事業団
動力炉・核燃料開発事業団(どうりょくろ・かくねんりょうかいはつじぎょうだん、Power Reactor and Nuclear Fuel Development Corporation、PNC)は、1967年10月2日に原子燃料公社を母体に発足した、戦後日本の特殊法人で、高速増殖炉および新型転換炉の開発を専門とする事業団である。通称・略称は動燃(どうねん)である。
動力炉・核燃料開発事業団 - Wikipedia
廃炉
廃炉(はいろ)とは、必要なくなった炉を停止させて炉とそれに関連する設備を解体すること、あるいは危険がない程度に整理し、その状態のまま放棄することである。
廃炉 - Wikipedia
日本原子力研究開発機構
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力機構、JAEA)は、原子力に関する研究と技術開発を行う国立研究開発法人。
日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構を統合再編して、2005年10月に独立行政法人日本原子力研究開発機構として設立され、2015年4月に国立研究開発法人に改組した。2016年に一部の組織を国立研究開発法人放射線医学総合研究所に分離し、放射線医学総合研究所は量子科学技術研究開発機構となった。日本原子力研究開発機構 - Wikipedia
核拡散防止条約(NPT)
核兵器の不拡散に関する条約(かくへいきのふかくさんにかんするじょうやく、Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons、略称:NPT)は、核軍縮を目的に、アメリカ合衆国、ロシア、イギリス、フランス、中華人民共和国の5か国以外の核兵器の保有を禁止する条約である。略称は核拡散防止条約(かくかくさんぼうしじょうやく)、または核不拡散条約とも呼ばれる。
核拡散防止条約 - Wikipedia
核燃料サイクル
核燃料サイクル(かくねんりょうサイクル、英: nuclear fuel cycle)とは、原子力発電を維持するための核燃料の流れ(サイクル)を言う。
核燃料サイクル - Wikipedia
福井県敦賀市
敦賀市(つるがし)は、福井県南西部(嶺南地方)の敦賀湾に面する市である。原子力発電所が多く立地する都市、昆布の加工地として知られている。
敦賀市 - Wikipedia